長い石段
山の中段にどこまでも続く苔むした石段を見つけた。
人の姿はどこにもなく、ただ静かな静寂が山の木々と共に
包まれている。
石段の上には何があるのだろうか、遠くてとても見えない
上がるかどうするか迷うところであったがね、まずは一段
足を乗せて登り始めた、上を見ないで小さな石段を100
段まで昇り、上を見た、「がっかり」まだ、先は見えない、
苔むした石段だけが続く。
見たくはなかったが下を見た。
降りる事も考えねばならないが、上を目指す、最後の
10段がとても辛い、昇りきり、石段の上には祠があ
り誰もいない、かなりの年月を過ぎた祠であった。
苦しい生活の中で神を祀り崇めることであすへの希望
を繋ぎ生きていったのかもしれない。(想像です)
岩のくぼみに造られた祠
何が祭ってあるのかはわからない。
祠の前の草は人が歩き、一部はないところがある。
誰かがお参りに来ているのだろうか、あの石段を昇って
来るのだろうか、一人でいろいろ考える。
祠の隣に石仏が祭ってあり、石と賽銭が並べてありました。
厳しい石段を昇った人だけが得られる願掛けかもしれない。
鶴ヶ島にも長い石段があり、力を合わせて昇りきらなくては
ならない、途中には大鳥が出てくるし、大雨の時もある、何
年も同じ石段を登る状況もある、夏が終わり秋、そして冬が
来ると石段が氷ついて登れなくなることも考えねばならない。
その前にそれぞれの枝を整え、雪が降っても支障のないよう
な状況を作り合わせねばならない。
石段の脇にある手すりのように全ての人の支えになる状況を
共に作らねばならない。
暑い夏の照り返しに頭が少しおかしくなったのかもしれない
少し休養が必要かもと自分でも思うが1段1段昇らねばならない。
暑い夏の1日の出来事でした。